リトアニアの輪

福井大学国際地域学部に在籍-ダイスケさんがリトアニア留学で今思うこと(リトアニアの輪 Vol.8)

こんにちは。ヨウヘイ(プロフィール)です。

今回、「リトアニアの輪」シリーズの第8弾に登場していただくのは、交換留学生としてビリニュス大学に通うダイスケさんです。

このシリーズでは、過去にも何人か大学生の方に登場していただきましたが、今回のダイスケさんはなぜリトアニアに来ることになったのでしょうか。過去・現在のダイスケさんの生活などについて伺いながら、その辺りのことについて詳しく聞いていきたいと思います

目次

ダイスケさんってどんな人?

ヨウヘイ
ヨウヘイ
本日はよろしくお願いします。
ではまず最初に、ダイスケさんの自己紹介をお願いしてもよろしいですか?
ダイスケさん
ダイスケさん
はい、よろしくお願いします。
僕は福井大学在籍の大学3年生で、約4ヶ月前に交換留学生としてリトアニアに来ました。日本の大学では国際地域学という学部で世界のグローバル化を考えながら日本の地域社会が将来どのように成長していくのかということを学んでいました。リトアニアには1年間の留学予定なのであと8ヶ月ほどこちらの大学で勉強をすることになっています。
ヨウヘイ
ヨウヘイ
なるほど。学部の名前からしても海外留学に向いていそうな感じですが、そちらの学部生はほとんどの方が在学中に留学するという感じなんですか?
他の方もそうでしたが、在学中に留学が必須になっている大学も増えてきている印象ですね。
ダイスケさん
ダイスケさん
学部の中でもコースが分かれていて、自分の所属するコース(グローバルアプローチ科)は半年以上の留学が必須になっていますね。最近はこう言った大学も増えてきていて、グローバル社会に対応する日本という課題が大きくなってきているのかなと感じています。
晴天の大聖堂前で笑顔を見せるダイスケさん
  • 福井大学3年生、国際地域学部グローバルアプローチ科に在籍
  • 半年以上の海外留学が必須のコース
  • リトアニアのビリニュス大学に1年間の留学予定

どうしてリトアニアへ来ることになった?

福井大学でグローバル化する社会と地域経済について学んでいるダイスケさんですが、留学先としてリトアニアを選んだきっかけなどはなんだったんでしょうか。
ここからは日本の大学時代に、ダイスケさんがどの様に海外留学の準備をしたかについて質問してみました。

ヨウヘイ
ヨウヘイ
海外留学をする上で、普通の大学生活とは何か違った特別な準備などはありましたか?
ダイスケさん
ダイスケさん
普通の大学生活と言えば普通だと思うんですが、やっぱり英語の授業を結構頑張ったかなという印象です。
ヨウヘイ
ヨウヘイ
英語の授業が難しかったということですか?
やはり留学が必須の学科生だと、かなり難しい授業のように思われますが。
ダイスケさん
ダイスケさん
基本的に大学1年生の時は授業の半分以上は英語の授業だったと思います。もともと高校の時の英語はそれほど苦手ではなかったんですが、大学ではスピーキングやディスカッションの授業があったりして、高校のような文法だけの授業ではなかった部分に最初は戸惑いました。
TOEFLの試験が一定の点数を超えないと留学することができなかったので、そちらの勉強も並行してという感じでとにかく英語漬けだった印象です。
ヨウヘイ
ヨウヘイ
やはり留学前には最低限の英語力をつけてから留学するという感じになっているんですね。
留学先をリトアニアに決めた理由はどのようなものでしたか?
ダイスケさん
ダイスケさん
提携している大学は、アメリカや東南アジアなども選択肢はあったんですが、もしも留学時にメンタルが落ちてしまったら綺麗な景色や建物を見て、気分を癒せたら良いかなって思ってヨーロッパの中で考えるようになりました。
それから、どうせ行くなら日本人ができるだけ少ない国が良いなかとも考えました。理由としては、その方が逆に自分の存在も引き立つかもしれないと考えたんですよね。現地で色んな人と繋がりたかったので、やっぱり日本人が少ない方がちょっと珍しく思われるかなって(笑)
ヨウヘイ
ヨウヘイ
なるほど。では、留学先をリトアニアに決めてからはどんな準備をされたんですか?
ダイスケさん
ダイスケさん
留学するための準備というと少し違うかもしれませんが、それまでにも増して、大学の授業に結構力を入れていました。
理由としては、通常留学期間中の単位は提携校同士で単位交換というものが行われるんですが、自分の学部の内容に合っていない授業などは交換が認められない可能性もあるんですよね。
つまり、リトアニアの大学で自分の学部に合った授業がなければその期間中の単位は、自分の通う大学へ移行できなくなってしまう可能性があります。
僕は折角なら、現地で色んな授業を学んでみたいという気持ちがあったので、万一うまく単位変換ができなくても良いように、先に2年生のうちに取れるだけ単位を取っておこうと考えていました。
  • 留学前に大学で受けなければいけない英語のテストがあった
  • 高校の英語とは違い、スピーキングやディスカッションなどの授業があって最初は戸惑った
  • 提携校同士でも学部の内容に合っていない授業は単位交換が行われない可能性がある
  • 単位交換が行われない可能性を考え、留学前に取れるだけの単位を取る様に努力した

現地での学費や奨学金について

次に留学する方にとっては、やはり気になる現地での生活費や奨学金などについて質問してみました。

ヨウヘイ
ヨウヘイ
ダイスケさんは、学費や生活費などはどの様にやりくりしてされていますか?また奨学金などの申請などは事前にされていらっしゃったんでしょうか?
ダイスケさん
ダイスケさん
そうですね。基本的には提携校への留学なのでビリニュス大学の学費は必要ありませんし、こちらで使うお金と言えば日々の生活費くらいです。
ただし、こちらは物価も安いですし日本と比べてもそれほど多くのお金は必要ないように思います。奨学金は大学から受けていて毎月7万円もらっています。
もちろん、エリアによって支給額が違うんですが、ヨーロッパの中だとドイツやイタリアが8万円なのでリトアニアでは十分すぎるくらいだと思っています。
ヨウヘイ
ヨウヘイ
なるほど。
やっぱり奨学金の申請は通るのって結構大変なんでしょうか?
ダイスケさん
ダイスケさん
いえ、実は僕らの場合は、大学の学部生が約60人くらいいるんですが、自分と同時期に留学を申し込んだのが半分の約30人くらいだったんです。申込む人数もそれほど多くないので他の奨学金に比べると意外と通りやすいのかなっと思っています。
  • 大学からの奨学金で7万円/月をもらっている
  • 大学からの奨学金のため、申請者数が少ないと審査に通りやすかったかもしれない
  • リトアニアは物価が安いため他国と比べて少ない金額でも生活しやすい

現在・将来のダイスケさんについて

次に留学した先のリトアニアでどんな生活を送っているのか、そして留学後にどんな将来を考えているかについても質問してみました。

ヨウヘイ
ヨウヘイ
現在リトアニアではどんな勉強・活動をされているんですが?
ダイスケさん
ダイスケさん
大学では教育系の授業など日本の大学ではあまり受けてこなかったような色々なジャンルの授業を受けています。
それから、福井大学から留学する人には一つ課題があって、それは留学先で現地の課外活動に参加して、日本に戻ったらそれを発表するっていうものです。
参加する活動はどんなものでも良いんですが、日本の問題にも関連する様な活動という条件だけ付いています。留学してからも色々と調べていたんですが、つい先日、日本とバルト三国をつなぐ情報サイトで「Baltic Asia」というページを見付けて、そこで何か活動に参加させてもらいたいと思い現在連絡調整中です。

Baltic Asia 公式ページ

ヨウヘイ
ヨウヘイ
現地の活動に触れながら日本の問題にも活かせる様な活動っていうことですね。
ダイスケさん
ダイスケさん
そうですね。
これ以外にも今ちょっと考えているのは、日本語学校的な日本紹介イベントなんてものができたら楽しそうだなって考えています。僕は日本で「グローバル社会に対応する地方」という事を学んでいましたが、まずはそういったイベントを通じて日本や地方を知ってもらうきっかけを作る事ができるんじゃないかと考えたりしています。
将来的にはまだハッキリとは決めていませんが、グローバル化の進む世界ではどんな仕事でも最低限英語は使えると良いのかなと感じています。ひとまずは英語力をもっと付けて、日本の地方などで活躍できる様な力をつけていきたいです。最近では地方などの「街づくり」という点にも興味が湧いてきています。
リトアニア内で日本に地域社会に活かせる課外活動について語るダイスケさん
  • 大学から留学前に現地での課外活動に参加する事が課題とされている
  • 帰国後は大学でリトアニアでの現地活動についてのレポート発表がある
  • 日本でも国際化が進んでいくとどんな仕事でも英語力がある方が良いと思う
  • 日本の中でも国際競争力のある地方を創るという意味で「街づくり」という点にも興味が出てきた

リトアニア生活で感じたこと

ヨウヘイ
ヨウヘイ
では最後に、勉強以外でも結構ですがリトアニア生活の中で何か感じたことはありますか?
ダイスケさん
ダイスケさん
そうですね、、
まず日本と比べるとスーツを着ている人の数がすごく少ないと思いますね。たまにスーツ姿でバッチリ決まった格好している人もいますが、街で電動スクーターに乗ったりしている姿を見るとちょっと不思議な気分になったりします。
すごく楽しそうにも見えるし、とてもカッコ良くも見えました。日本でも、こんな感じで働き方がもう少しだけ楽な雰囲気になったら良いのかなと感じました。
リトアニアの街中でよく見かける電動シェアスクーター
ヨウヘイ
ヨウヘイ
確かに運転手さんやお店の人も私服の人が多いですし、スーツや制服姿の人って少ないですよね。
ダイスケさん
ダイスケさん
ただし、日本のサービス業や接客業は本当にすごいなぁとも感じました。日本だとお店の人もニコニコしてくれてすごく印象が良い人が多いですが、リトアニアではあんまり笑っている人がいないので最初の頃はちょっと怖かったですし(笑)
それ以外には、車のドライバーさんが歩行者を必ず優先させてくれることも驚きましたね。日本では車がいなくなってからしか横断する事ができないと思いますが、リトアニアでは信号がない横断歩道でも必ず停まってくれますね。
それから、これは自分自身に対してですが留学前にスマホをSIMロック解除しておけばよかったと思いました。リトアニアの使い捨てSIMカードはすごく安く買えるんですが、日本での設定をしてないままこっちに来て、web上での操作方法もうまくいかなくて結局今の所Wi-Fiだけで繋いでいる状況です。
海外に行くのであればまずスマホはSIMフリーにしておいた方が良かったですね(笑)
ヨウヘイ
ヨウヘイ
なるほど(笑)
ダイスケさん、本日はお話しいただきありがとうございました!
ダイスケさん
ダイスケさん
はい、こちらこそありがとうございました!
インタビューも終わって少しホッとするダイスケさん
  • リトアニアではスーツ姿の人が少なく、日本と働くスタイルが少し違う様に感じた
  • 日本のサービス・接客業はとても素晴らしく、店員さんの対応もとても優しく感じる
  • 海外に来る前にスマホのSIMフリー化を済ませておけば良かった

まとめ

いかがでしたか?

今回は第8回目の「リトアニアの輪」という事で、福井大学からビリニュス大学へ交換留学中のダイスケさんに登場してもらいました。最近では在学中に海外留学をする事が必須となっている大学・学部も増えてきている様です。

リトアニアは英会話を学びたい人や、ヨーロッパ諸国を周遊したい方にとても最適で、生活費も安く治安もとても良いところです。今後海外へ留学してみたいと考えている方はぜひリトアニアも候補地の一つとしてみてください。

ヨウヘイ
ヨウヘイ
語学留学の人にもオススメなリトアニア。学生の皆さんもちろん、社会人の方もワーホリなどを使って英語を学ぶには良い環境だよ!