こんにちは。ヨウヘイ(プロフィール)です。
リトアニアに住んでいる日本人や日本に興味を持つリトアニア人を紹介する「リトアニアの輪」シリーズの第4弾はビリニュス大学に交換留学中のスズさん(21歳)です。
スズさんってどんな人?
まず最初にスズさんの自己紹介をお願いしてもよろしいですか?
私は国際教養大学に在籍する大学4年生で、9ヶ月ほど前に交換留学生としてリトアニアに来ました。現在はビリニュス大学でリトアニアの文化・歴史やメディア広告等を学んでいるところです。
スズさんの在籍する国際教養大学とは、日本初の独立行政法人が運営する公立大学で、海外とのコミュニケーション力を高めることを重要視したグローバル社会で活躍する人材を育成する大学だそうです。
そちらの大学からはリトアニアを始め、世界各国に留学している生徒がいるそうですが、スズさんがリトアニアへ留学することになったきっかけや、実際に留学して感じた想いなどについて聞いてみることにしました。

- リトアニアに留学して現在9ヶ月目。
- 日本では国際教養大学に在籍する4年生で、大学ではグローバル社会で活躍できる人材育成を目的としたカリキュラムが組まれている。
- 海外文化やメディア広告について学んでいる。
どうしてリトアニアに留学したの?
大学の留学提携先は50ヶ国、学校単位では195校あるのですが、観光関係の仕事を目指していたこともあって、どうせ留学するならその期間中にいろんな国に行ってみたいという気持ちがありました。なので、アメリカとかオーストラリアだと他の国に行くのが少し大変そうだなって考えました。じゃあヨーロッパだったら隣接する国や近くの国にも行きやすそうだなって思って、まずはその辺の国で考えるようになりました。
あとは自分の勉強したい授業のある大学などを調べていき、最終的にチェコとリトアニアに絞って志望を出して、結果的にリトアニア留学が決定したという流れです。
私自身は先ほどお話しした通り、色んな国を知ってみたいという気持ちが強かったことと、以前リトアニアへ留学していた先輩から「リトアニアは良い国だよ」と聞いていたこともあってこちらの大学を選びました。
- 大学入学前から英語や海外に興味があった。
- 旅行や知らない場所を散策するのが好きだった。
- 留学中に他の国へも旅行に行ける場所が良かった。
- あまり人の行っていない国に行ってみたかった。
リトアニア留学するまで、到着後の生活
ここからは、実際にリトアニアに留学が決定した後、現地に来るまでの間とリトアニアに到着直後のスズさんの行動などについて聞いてみました。
ただインターネットなどを調べてみても、なかなか知りたい情報が載ってなくて現地の気温や服装など、どんな感じが良いのか分からなかったので、その辺には少し不安があったかもしれません。
トイレやシャワーは共有で利用するんですが、ワンフロア40人くらいの学生がいるのにシャワーは2つしかありませんでした。しかも寮は男女一緒で、普段からかなり気をつかう場面が多かったですね。数ヶ月後は我慢していたんですが学校の方に何度かお願いした結果、別の寮に変更してもらうことができました。
最初に入った寮は、全ての学生ではありませんが勉強をしに来ているというよりも遊びに来ているという感じの人もいましたが、現在の寮では自習室など勉強するための設備も整っていて、本当に移れて良かったと感じています。
- 出発前はリトアニアの情報をネットで調べたが、あまり有効な情報は出てこなかった。
- 留学生の集まる寮は男女共同でシャワー・トイレなどの設備も不便を感じた。
- 新しい寮に引越ししてからは勉強に集中する環境が整った。
- 現在の寮は二人部屋で80€/月(水道・光熱費・ネット代込み)
- 現地での生活費は250€/月くらい。
実際にリトアニアに来て感じたことは?
寮生活も勉強に集中できる環境を手に入れたスズさんですが、大学以外での海外生活はどう感じていたのでしょうか。次は、初めての海外生活でスズさんが感じた日本と海外の違いやリトアニアの特徴など気付いた点について聞いてみました。
- はじめの頃はリトアニア人の少し暗い感じがあまり好きではなかった。
- 話していくうちにリトアニア人は性格的にシャイな部分があって日本人と似ているのかなって感じるようになった。
【その他気づいたこと】
- リトアニアで生活することで自分自身が強くなったように感じている。
- 日本ではあまり歩いての移動がなかったが、こちらに来てからとにかくよく歩くようになった。
- 限られた時間を意識するようになって、友好的に活用しようと思う気持ちが強くなった。
- 日本のコンビニや百均がすごく便利だと感じた。
- Wi-Fiの利用できる場所が多くて便利。日本でももう少しワークスペースが欲しい。
- 電車などの公共交通機関が日本より便利。料金システムも30分、60分乗り放題券などがあってすごく使いやすい。
- リトアニア人は複数言語話せる人が普通(リトアニア語、英語、ロシア語など)。日本人は少し危機意識を感じた方が良いかも。
日本に帰ってからどんなことをする?
次にリトアニア留学期間も残り2ヶ月ほどで終了するスズさんに、帰国までの活動予定や帰国後の目標について現在どのように考えているかを聞いてみました。
ただ、リトアニア生活の中で海外の人から日本のことについて聞かれることがあったんですが、日本のことなのに自分が知らなくて答えられないことが多くありました。そんな時は少しもどかしさを感じたりしたので、帰国後はこれまで行ったことのない場所にも行ってみたいですね。大学のある東北エリアも、卒業後はなかなか行く機会が少なくなると思うのでその辺も巡れたら良いですね。
あとは留学中の費用など親から借金をしているので、返済のためにもバイトもやらないと(笑)
過去・現在を含めて留学経験のある方を対象にした「海外キャリアフォーラム」という合同就職セミナーが毎年世界各地で行われていて、私の場合はリトアニア留学期間中にアメリカのボストンのセミナー参加して就職先を決めることができました。
差し支えなければ、どんな仕事をされるのかと選んだ理由を教えてもらっても良いですか?
現在はメディア広告などに興味があるんですが、仕事を進めていくうちに別の分野で興味が出てきたら、新しいことにもどんどん挑戦していきたいなって思っています。

- 海外の人に日本のことを聞かれた時に、自分が日本のことをあまり知らないことに気付いた。
- 帰国後は、これまで行ったことのない場所へも行ってみたい。
- 海外キャリアフォーラムという留学経験者向けの就職セミナーに参加して留学中に就職活動をやっていた。
- 就職後も新しく興味を持ったことにはどんどん挑戦していきたい。
今後リトアニアに来る予定の方に向けてメッセージ
持ち物としては、やっぱりカイロなどの日本の優秀な防寒グッズが必須ですね。私が寒いのがあんまり得意じゃないってのもあるんですが、しまむらさんの「裏地あったかパンツ」はこちらに持ってきて本当に良かったなって思ってます(笑)
本日は貴重なお話をいただき、ありがとうございました。
今後もスズさんのご活躍を期待しています!
まとめ
いかがでしたか?
今回は海外で活躍できる人材を育てることを目的とした大学に通うスズさんにお話を伺いましたが、現在では他にもこのような大学、学部が増えてきているようです。
海外留学は色々と準備することがあり、なかなか簡単ではない部分もあると思います。ただし今後留学を希望している方も、それ自体が最終的な目標ではないと思います。今回のスズさんのお話を聞いているうちに、留学前から自分に向いている国について考えたり、留学期間中にどんな活動をするのか決めてから留学することでより充実した現地生活が送れるのではないかと感じました。
将来リトアニアや海外に留学したいと考えている方は、ぜひ今回のお話を参考にして自分に合った素敵な留学生活を過ごされることを願っています。
