こんにちは。ヨウヘイ(プロフィール)です。
今回は、初めてリトアニアを訪問する方向けに、オススメの観光スポットをエリア別で厳選して23ヶ所、ご紹介させていただきます。
リトアニアと言えば、なかなか日本語での情報が少ない国ですが、情報が出ていないだけで実際には魅力的な場所が各地にたくさん存在しています。
各地について、詳しくまとめた個別記事リンクも貼っておくので、ご興味のある場所が見つかった方は、ぜひそちらもご参考にしていただければと思います。
目次
ビリニュス市内
カトリック大聖堂
リトアニアへの観光旅行といえば、絶対に外せないのがビリニュス旧市街地にあるカトリック大聖堂、通称カテドラルです。
立地もビリニュス中心地にあるので、市内観光の途中、どこからでもアクセスしやすい歴史ある巨大なカトリック教会です。
旧ソ連からの独立の際や、リトアニアの宗教史にも深く関係している教会で、リトアニア観光に訪れたのなら必ず立ち寄りたい観光スポットだと言えます。
ゲディミナス城
大聖堂からも見ることができるゲディミナス城は、ビリニュス旧市街地が一望できる絶景スポットです。
元々は、リトアニア大公ゲディミナスのお城の監視塔として利用されていた建物ですが、現在ではリトアニアの歴史資料や建設時に利用した用具などが展示されている博物館になっています。
ゲディミナス城は「ゲディミナス塔」と呼ばれることもあり、小高い丘の上に位置していますが徒歩15分ほどで登ることができます。
ただし、登道に自信のない方はロープウェイを利用することもできるので小さなお子さん連れの方や、高齢者の方も安心して訪問することができます。
ウジュピス共和国
ウジュピスはビリニュス市の一部ですが、「ウジュピス共和国」として独自憲法を作っているちょっと変わったアーティストの集まる地区です。
またウジュピス各地には、約7000人のアーティストが住んでいて、「芸術の町」とも呼ばれています。そのためリトアニアを訪れる方には、お土産や東欧風の雑貨品、オシャレなカフェなどを目当てに訪れることの多い観光スポットです。
ウジュピスはビリニュス旧市街から歩いて行くことができるため、ビリニュス旧市街地を散策する場合、観光ルートに組み入れやすい場所です。
リトアニア大公宮
リトアニア大公宮は、15世紀頃に建設されたリトアニア大公が住んでいた場所です。
ロシア帝国の占領時代に取り壊されるまで、約400年ほど政治的、行政的、文化的な中心地として繁栄を築いた地として有名です。
現在では、リトアニアの過去の歴史を知ることのできる博物館として、多くの展示物が飾られています。場所は大聖堂のすぐ横にありますが、敷地内がとても広いので時間的に余裕のある方にオススメの観光スポットです。
夜明けの門
「夜明けの門」は、中世後半にビリニュス地区を守るために作られた城下門の一部です。
元々、城下門は計9ヶ所ありましたが、1799年のロシア侵略によりそのほとんど崩壊され、現在ではこの夜明けの門だけが残っている状態です。
門には街を守るためのシンボルとして聖母マリアが描かれています。
ハレスマーケットから、ビリニュス旧市街地に向かう途中に通る道にあるので、上手くルートを計算すると観光時間を有効に使えるでしょう。
ハレスマーケット
ビリニュス駅から徒歩5分の距離にあり、地元ビリニュスの方が、日々買い物に訪れるリトアニアを代表するマーケットです。
マーケット内では、多くの新鮮な食材や生活雑貨なども販売されていて、現地で暮らす人々の雰囲気を感じることができます。また、飲食店も入っているためハレスマーケット内で食事を取ることもできます。
マーケットのため基本的には夕方頃には閉まってしまうお店が多いので、立ち寄りたい方は早い時間に来ることをオススメします。
KGB博物館
KGB博物館は、リトアニアが占領されていた時代に旧ソ連の「KGB本部」として使われていた場所で、悲しいリトアニアの歴史を知ることのできる博物館です。
こちらでは第二次世界大戦後のソビエト占領時代に、実際に多くのリトアニア人が拷問・虐殺を受けていました。
現在も、その時代の拷問室がそのまま残されていて、悲惨な現実を知るための歴史博物館として多くの観光者が訪れる場所となっています。
華やかな場所ではありませんが、リトアニアという国を知る意味ではとても重要な場所だと思います。
ビリニュス国会議事堂前バリケード
「ビリニュス国会議事堂前バリケード」は、リトアニアの国会議事堂のすぐ横にある、小さな展示場です。こちらは1991年に旧ソ連から独立をする際に占有権を争って実際に紛争が起こった場所です。
この国会広場で衝突した、独立運動は「リトアニアの血の日曜日事件」とも呼ばれています。
当時、独立を阻止したい旧ソ連軍は、リトアニアの重要拠点であるこの国会とテレビ塔の2箇所に集まるリトアニア市民の制圧に動き、その際に抵抗した非武装のリトアニア人13人を銃殺、他にも数百人を負傷させたと言われています。
琥珀博物館(アンバーミュージアム)
リトアニアを含むバルト三国は「琥珀(アンバー)」がとても有名で、アンバーミュージアムでは琥珀が出来るまでを学び、実際に琥珀グッズを購入することが出来る場所です。
日本では高級品な琥珀も、リトアニアではかなり安く購入することが出来るので、お土産に琥珀のアクセサリーなどを探している方にオススメの観光スポットです。
こちら以外にも、ビリニュス市内にはいくつものアンバーショップがありますが、博物館とお土産売り場が一緒になっているので、琥珀のことをあまり知らない方は、まず最初に訪れてみると良いと思います。
ユダヤ人大虐殺の地 – パネリアイ「ナポリの森」
こちらは、かつてリトアニア・ユダヤ人が大量虐殺された悲しい歴史を学ぶことの出来る場所です。
1941年〜1944年のリトアニアでは、ナチス・ドイツ占領下で大量虐殺が行われ、当時約21万人ほどいたリトアニア・ユダヤ人約19万人が殺害されました。
そして、このビリニュス郊外のナポリの森では、ユダヤ人7万人を含む10万人以上が実際に殺されたと言われています。
こちらには、ピットと呼ばれる円形の穴があり、当時この森へ連れてこられたユダヤ人達は自らの手でその穴を掘ることを命じられ、穴が完成した後にその場で銃殺されたと言われています。
敷地内には、資料を展示してある小さな小屋がありますが、基本的には当時の姿のまま残されています。
ビリニュス – テレビ塔
ビリニュスのテレビ塔は、リトアニアでは最高層のビルです。
そして、テレビ塔の最上階には回転式のカフェ・レストランがあり、晴れている日にはビリニュス市内が一望できる観光スポットです。
また、「ビリニュス国会議事堂前バリケード」と同様に、1991年に旧ソ連軍へ反抗したリトアニア人が殺害された場所です。
そして、現在のテレビ塔の1階展示場には、当時の写真などが数多く展示されています。
聖アンナ教会
聖アンナ教会は、ゴシック時代の後期に建てられた教会です。
さらにユネスコの世界遺産にも登録された大変美しい外観は圧巻で、リトアニア観光の方にも人気のスポットとなっています。
なお、こちらの教会はかつてリトアニアを訪れていた皇帝ナポレオンが、その美しさに惚れ「自分の手のひらにのせてパリに持ち帰りたい」と言ったと伝えられています。
スリークロスの丘(3つの十字架の丘)
スリークロスの丘は、中心地からビリニュス旧市街地を一望できる絶景の写真スポットです。
現在のリトアニアの宗教は、人口の大半がカトリック信仰者ですが、かつては自然崇拝の原始宗教だった時代がありました。
そして14世紀頃、異教徒撲滅のためリトアニアへ侵攻したドイツ騎士団の影響などもあり、次第にカトリックへ改宗することになっていきますが、その流れの中でフランシスコ会14人の修道士が命を落とすこととなりました。
現在では国内人口の約80%がカトリックを信仰しているリトアニアですが、当時の悲しい歴史を忘れないためにも、旧市街地を一望できるこの丘に慰霊碑が建てられています。
カウナス
杉原千畝記念館
「杉原千畝」はリトアニア内で最も有名な日本人として知られています。かつて6000人のユダヤ人を救った日本人として「東洋のシンドラー」とも呼ばれています。
かつてリトアニアの首都がカウナスだった時代の総領事館を改修し、現在は「杉原千畝記念館」として多くの観光客が訪れる場所となっています。
館内では、当時の様子を説明するビデオや資料が展示されており、日本語表記もされています。関連の記念グッズなどは、ここでしか買えないものが多く用意されています。
こちらは特に日本人観光客に人気で、家族旅行などの方にもオススメの観光スポットとなっています。
パジャイスリス修道院
パジャイスリス修道院は、リトアニアで最も美しいイタリアのバロック様式の建物として人気を集めているリトアニア国内で最大の修道院です。
1662年に建てられたパジャイスリス修道院は、その後、病院や美術館としても使用されていました。しかし現在では、当時の趣は残しながらも大変キレイに改修され宿泊施設として再利用されています。
毎年、夏には国際的な音楽祭なども行われ、ホテルのレストランは全ての食材に拘り抜いた料理で、現地リトアニア人からも絶賛される施設となっています。
トラカイ
トラカイ城
かつてリトアニアの首都だったトラカイには、大きな湖(トラカイ湖)があり、歴史的にも大変重要な場所とされてきました。
トラカイはビリニュスからも意外に近いため、日帰り観光も可能で、ビリニュス以外の土地に興味がある方にオススメの場所です。
湖上に浮かぶトラカイ城の景観は大変美しく、写真スポットとしても人気があります。
天使の丘
「天使の丘」は、2010年にリトアニア開国1000年記念、トラカイの聖母マリア大聖堂600年記念として作られた記念広場です。
4.3ヘクタールの緑豊かな丘の中に、様々な種類の天使40体以上が設置されています。
広々とした芝生の敷地内に多数の木造彫刻の天使とベンチが多数用意されているので、晴れた日には大変気持ち良い時間を過ごすことができます。
シャウレイ
シャウレイの丘(十字架の丘)
「シャウレイの丘」は、その名の通りシャウレイの外れにある小さな丘です。
丘には5万以上とも言われる大小様々な十字架が建てられており、リトアニア最大の巡礼地となっています。
各地からの観光客も多く、2008年にはユネスコ世界無形文化遺産に認定されている場所です。
ルタチョコレート博物館
リトアニア観光では、チョコレートをお土産として買っていかれる方も多くいらっしゃいますが、「ルタチョコレート博物館」は1階がカフェとお土産売り場になっていて、2階はチョコレートの製造工程が見学できるチョコレート博物館となっています。
博物館では、チョコレートの歴史やチョコレートの製造方法などが見学でき、約30分ほどで見学を終えることができます。
シャウレイのバスターミナルからは、徒歩10分程度で到着できるので、シャウレイの丘に行く前などに立ち寄ると便利な観光スポットです。
その他のエリア
リトアニア民族博物館
「リトアニア民族博物館」は、かつてのリトアニア人の暮らしが分かる民俗博物館となっています。
かつてのリトアニア人が着用していた民族衣装や伝統的な器具、歴史的建造物や工芸品などを知ることができる場所で、200年以上前の生活環境を実際に目で見ることができます。
さらに、当時の農家や教会を再建した村など、80以上の建造物が広い敷地に点在しています。時代ごとにエリアが分かれており、数百年前のリトアニアの村にタイムスリップしたような不思議な感覚が味わえる体験観光スポットとなっています。
クライペダ(クライペダ)
リトアニア国内で第3位の人口が集まるクライペダはリトアニアで唯一の海港都市です。市街地にはドイツにあるような木枠の柱と特徴とした建築物が多く見られ、ビリニュスやカウナスとは雰囲気の異なる場所です。
毎年7月には「クライペダ海祭り」という伝統的な祭りも開催されていますが、当日は近隣諸国からも多くの観光客が訪れます。
そのため、この時期にクライペダへ行く予定の方は、早い時期に宿泊等の予約を済ませておきましょう。
クルシュー砂州(ニダ)
リトアニアの最も西に位置するニダ地方にある「クルシュー砂州」は、2000年には世界遺産に認定された観光スポットです。
バルト海とクルシュー湾を隔てる全長98kmの細長く湾曲したクルシュー砂州は、リトアニアの他の地とは全く違った印象を受ける場所です。
この地区は国内で最も少ない人口の自治体で、すぐ南側にはロシアの飛び地であるカーニングラード州との国境があります。
ケルナベの丘
「ケルナベの丘」は、2004年にユネスコ世界文化遺産に登録された場所です。
ケルナベはかつてのリトアニアの首都で、その文化の歴史は紀元前9000~紀元前8000年の旧石器時代末期にまで遡ります。
現存するリトアニアの墓地、住居跡、生活用品の発見された場所としては最古の場所で、別名「リトアニアのトロイ」とも呼ばれています。