こんにちは。ヨウヘイ(プロフィール)です。
今回はリトアニアでも人気の観光場所になっている「ウジュピス共和国」についてご紹介したいと思います。
リトアニアの情報自体あまりネットにも載っておらず、ウジュピスについてもかなり分散的な情報になっていると思います。そのため、今回はできるだけウジュピスの全体像が分かるように見所などをまとめてみたので、観光などで訪れる方はぜひ参考にしてみてください。
目次
ウジュピス共和国とは
ウジュピス共和国とは、リトアニアにある街の一つですが、2002年に独自の憲法を作り、自国通貨を発行し、独立宣言を行なった街です。
しかし正式に国として認められているわけではなくウジュピスはビリニュスの中の一つのエリアとなっています。この独立国家宣言に対してはユーモラスを交えたウジュピスの地域政策とも言えます。
つまり、迫害などから独立したいという意味ではなく、自分たちの手で街を活性化させようという意味合いの強い、他に類を見ない独自色の強い街となっています。。
今回は、そんなウジュピスの魅力的な場所をいくつかご紹介していきたいと思っています。
オススメの観光スポット
入国管理橋

左側の看板にもある通り、この橋から先がウジュピス共和国となっています。毎年4月1日(エイプリルフール)には入国審査(結構ゆるくてそのままスルーすることもできる)も行なっていて、ちょっとしたお祭りのような雰囲気になっています。
ウジュピス共和国の入国チェックをしてるけど強行入国する車🚗そしてそれを笑顔で許す検査官たち。ゆるすぎる自由の国、ウジュピス共和国🤣 pic.twitter.com/frDaAKLq72
— ヨウヘイ@8月末までに80kg→68kg🇱🇹 (@yohei_mmt) 2019年4月1日
カフェ&バー「Užupio kavinė」

ウジュピス共和国に入るとすぐにあるのが、この川沿いのカフェバーです。営業時間も朝10時から夜の23時までとかなり長い時間空いているので、観光で訪れる方にとっても入りやすいお店です。
また、川沿いで過ごす時間はとても気持ち良く、特に晴れた夏の日には最高です。ビールの種類も豊富で川で涼みながら一杯飲むのも素敵ですね。

パスポートスタンプ・独自通貨の買えるお店
こちらではウジュピス共和国のオリジナルグッズやアーティストの作品が購入できるほか、ウジュピス共和国の独自スタンプを押すことができたり、ウジュピス共和国の通貨(1UZAS=3€)に交換することもできます。通貨はウジュピス内であればいつでもビール1杯と交換することができ、4月1日にはウジュピス共和国内の全てのお店で利用することができます。

毎年4月1日にはウジュピス共和国に入国するためにパスポートの確認をされます。その際に押されるパスポートスタンプが、こちらに置いてあります。誰でも自由にスタンプすることができるので、パスポートを持っている方はぜひ押印してみましょう!

3€で1UZAS(ウジュピス通貨の単位)に交換できます。ウジュピス内であればいつでもビール一杯と交換できます。また、4月1日にはウジュピス内の全てのお店で使用することができます。現在は1UZASで3€となっていますが、将来的には4€、5€と価値を上げていくことを目的にしているようです。(どこまで本気かは不明ですがw)

ウジュピス共和国憲法の掲示版

ウジュピス共和国は、独自の憲法を作っています。憲法と聞くとかなり難しい内容をイメージする人もいるかもしれませんが、実際に見てみるとちょっと微笑んでしまうような内容になっています。日本語版の憲法も2018年に追加されているので、ぜひ一度立ち寄ってみると良いでしょう。
- 誰にもヴィルネーレ川のほとりに住む権利があり、そしてヴィルネーレ川には皆のそばを流れる権利がある。
- 誰にもお湯と冬には暖房と瓦の屋根を有する権利がある。
- 誰にも死を選ぶ権利があるが、決して義務ではない。
- 誰にも間違いを犯す権利がある。
- 誰にも自分らしくいる権利がある。
- 誰にも人を愛する権利がある。
- 誰にも愛されない権利があるが、これは必須ではない。
- 誰にも平凡に生き、知られない権利がある。
- 誰にも怠けて何もしなくてもいい権利がある。
- 誰にも猫を愛し、世話をする権利がある。
- 誰にも、犬か人間のどちらかが死ぬまで、犬の世話をする権利がある。
- 犬には犬である権利がある。
- 猫には飼い主を愛する義務はないが、必要とされたら飼い主を助けなければいけない。
- 誰にも時には義務に無自覚でいていい権利がある。
- 誰にも何かを疑う権利があるが、これも義務ではない。
- 誰にも幸せになる権利がある。
- 誰にも幸せにならない権利がある。
- 誰にも口にしない権利がある。
- 誰にも信念を持つ権利がある。
- 誰にも暴力をふるう権利はない。
- 誰にも人間の小ささと大きさを分かる権利がある。
- 誰にも永遠を侵害する権利はない。
- 誰にも分かる権利がある。
- 誰にも何も理解しない権利がある。
- 誰にもどの民族でいる権利がある。
- 誰にも誕生日を祝う権利または、祝わない権利がある。
- 誰もが自分の名前を覚える義務がある。
- 誰でも持っているものを分け合うことができる。
- 持っていないものは分け合わなくていい。
- 誰にも親兄弟を持つ権利がある。
- 誰にも自由でいる権利がある。
- 誰もが自身の自由に責任を持つべきである。
- 誰にも泣く権利がある。
- 誰にも誤解される権利がある。
- 誰にも他人に罪を着せる権利はない。
- 誰にも個人として生きる権利がある。
- 誰にも権利を持たない権利がある。
- 誰にも恐れないでいる権利がある。
- 勝つな。
- やり返すな。
- でも降参するな。
天使の像「Uzupis Angel」

ウジュピスは2002年に独立宣言をしてウジュピス共和国を設立していますが、その際に独立記念像として建てられたのが、このウジュピス天使の像です。この天使像は、ウジュピスのシンボルとしてグッズやTシャツなどにも使われています。
なお、こちらの天使像は道路に挟まれた場所に立っているので写真撮影などする時には、車に十分注意して撮影するようにしましょう。
ウジュピスでの写真スポット
街中にはウジュピスのシンボルでもある天使の羽を取り付けた椅子が置いてあります。そこに座って写真を撮れば誰でもウジュピスの天使に変身することができます。

なおこちらの椅子が置いてある場所は、ウジュピスのお土産などが買えるショップがあります。店員さん自作の作品や色んな面白グッズが売っているので、写真と一緒に立ち寄ってみると楽しいと思います。
さらに、ウジュピスには多くの場所に絵が描かれています。家丸ごとに描かれていたり、大きな壁一面に描かれていたりします。アーティスのギャラリーを兼ねた壁の両面に色鮮やかな絵が描かれているアートストリートは写真映えも完璧で、観光者の方にもオススメできる場所になっています。

まとめ
いかがでしたか?
ウジュピスには今回紹介した場所以外にも、たくさん見所があるのですが、今回はまず最初にウジュピスを訪れる方にオススメしたい場所をまとめてみました。
ウジュピスはかつてユダヤ人が生活する街でしたが、ソ連占領時代に多くのユダヤ人が虐殺され、そのほとんどの住民が亡くなってしまいました。
その後、ウジュピスの街はホームレスと売春婦しかいないと言われ、1990年の独立後も廃墟の並ぶ街になっていきました。
そんな街を、アーティストの力を借りてもう一度復活させようと立ち上がったのが2002年のことです。ユーモラスあふれる街の背景には凄惨な過去があり、自分たちの力で立ち上がろうとする力強さも感じられる場所となっています。
ビリニュス旧市街からも徒歩圏内で行けるので、リトアニアへ来る方はぜひ一度ウジュピス共和国へ立ち寄ってみてください。
