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リトアニアの観光スポット「スリークロスの丘」から旧市街地が一望できる

こんにちは。ヨウヘイ(@yohei_mmt)です。

今回はリトアニアの観光者にも人気の「スリークロスの丘(Three Cross of Hill)」のご紹介です。

こちらはビリニュスの旧市街地を歩いている際にも見ることのできる、小高い丘の頂上にある記念碑となっています。

記念碑からは旧市街地が一望でき、写真スポットとしても有名ですが、今回はこのスリークロスの記念碑ができた背景やその意味についても詳しく説明していきたいと思います。

ビリニュス旧市街地から見ることのできる記念碑

スリークロスの丘(Three Cross of Hill)

まず最初にこの記念碑を説明するにあたって、リトアニアの宗教の歴史について簡単にご説明したいと思います。

現在のリトアニアの宗教はローマ・カトリックが大勢を占めていますが、もともとは「ヨーロッパ最後の異教国」と呼ばれており、独自の多神教信仰を持っていました。

当時のリトアニア人の生活は農業を主とする生活を送っており、太陽や雷、動植物などを崇拝する心が強かったことや、リトアニア語の起源でもあるインド・ヨーロッパ語派による輪廻転成や自然崇拝に対するヒンドゥー教の考え方などが当時の宗教観に影響していると考えられています。

リトアニアの原始宗教時代から続く太陽神を祝う夏至のお祭り
リトアニアの言語の起源について

そんなリトアニアに対して14世頃に勢力を強めていたドイツ騎士団は異教徒撲滅を目論み、度々リトアニアへ進出するようになってきました。さらにはカトリックを広めるために、フランシスコ会修道士達もリトアニアへ頻繁に訪れるようになってきました。

詳細については諸説あるようですが、当時のフランシスコ会は自分たちの宗派を主張するために、当時リトアニア人が信仰していたリトアニア神(太陽の女神ラサ)を罵るような発言も繰り返したと言われています。そういった活動に起こった当時のリトアニア人がフランシスコ会の14人の修道士を殺して丘に埋めたとされています。

そういった激しい宗教観での争いが続いた後、結果としては1397年の当時のリトアニア大公ヨガイラ(Jogaila)がリトアニア大公国の国教を「カトリック」とすることを決定し、その後リトアニア内には次第にカトリック教が浸透していくことになりました。

そしてその14人の修道士を追悼する気持ちで、17世紀頃に木製の十字架がビリニュスに建てられることになりました。その十字架というのが現在のスリークロスの元モデルとなっています。

最初に作られた慰霊碑は木材が腐敗するたびに定期的に修繕する必要があり、度々その形は変更されていたようです。1916年には本格的な慰霊碑としての彫刻がリトアニア建築彫刻家によって設計されることになりますが、それもソビエト当局支配下にあった1950年に取り壊されてしまいました

ソ連侵略時代の終盤にあたる1989年に、ようやく現在のスリークロスが新しく作られることになり、その後は現在に至るまで多くの観光客が訪問する観光スポットとなっています。

十字架のポーズをしてみました

「スリークロスの丘」への行き方

こちらへ行くにはビリニュス旧市街地から歩いて向かうことができます。ただし、途中木製の階段を登る必要があるためできるだけ動きやすい服装や靴で向かう必要があります。

とはいっても、それほど高くない丘(標高137m)なのでゆっくりと登れば、どなたでも登ることは可能だと思います。

旧市街地から向かうためには、まずネリス川を渡る必要があるので上記地図の案内所側にある橋を目指しましょう。そこを渡ればあとは一本道になっているので迷うことはないと思います。

スリークロスに向かうための橋
階段が木製のため注意して登りましょう

もしも階段がきついという方は、旧市街地とは逆方向から向かうことで舗装された道路でスリークロスへ行くことができます。その場合、バス停からすぐ登っていけるので旧市街地以外から向かう方はこのルートを使っても便利だと思います。

スリークロスの丘から見える景色

ビリニュス市内は、ほとんど起伏のない地形になっているのでスリークロスの丘から見える景色はキュ市街地を一望できてとても壮観です。天気の良い日はさらに爽快で、多くの観光客が訪れる人気の写真スポットにもなっています。

丘からは旧市街を一望できる絶景スポット

丘からは西の方角が見えるので、日の沈む時間帯には夕焼けと旧市街地が一体となったなんとも幻想的な世界を見ることができます。ただし、リトアニアの日照時間は季節によってだいぶ異なり、さらに冬の期間は薄暗い日が続くので夕日を見たい方は、夏の期間に訪れることをオススメします。

リトアニアの月別日照時間について

スリークロスの丘は、観光客は当然のことながら現地のリトアニア人カップルの方や散歩する方など多くの人が訪れる場所となっています。

まとめ

いかがでしたか?
今回はリトアニアの宗教の歴史にも大きく関係する「スリークロスの丘」のご紹介でしたが、歴史を学びながらも旧市街地が一望できる絶景スポットとしても楽しむことのできる大変お勧めできる観光スポットとなっています。

晴れた日には気持ち良い空が広がって見えます

旧市街地から往復1時間ほどで十分帰ってこれる場所にあるので、観光ツアーで行かれた方にとっても自由時間で向かうにはちょうど良い場所だと言えると思います。

ぜひリトアニアへ来る際には、スリークロスの丘を訪れてみてください!

ヨウヘイ
ヨウヘイ
十字架で有名なシャウレイの丘とは別だけど、こっちもとてもオススメできる観光スポットだよ!