こんにちは。ヨウヘイ(プロフィール)です。
リトアニアで生活しようとする人にとって、準備の必要なものはたくさんありますが現地での移動手段については気になる方も多いのではないでしょうか。
もちろんリトアニアで生活をするには、住む家を決めることが最も重要になってくるでしょう。しかし、その家を選ぶ際にも交通のアクセスや現地での移動手段というのが決断するための要因にもなってくるでしょう。
今回はそんな方の選択肢の一つになり得る、リトアニア国内で最も有名で現地の人もよく利用しているカーシェアリングサービス「City Bee」について、登録方法からその利用方法などについてお話ししたいと思います。
カーシェアリングって何?
近年、日本でも一般的になりつつある言葉かもしれませんが、カーシェアリングとは車を個人で所有するのではなく、複数の人で車をシェアするという考え方から始まったものです。
広義な意味ではレンタカーもカーシェアリングと言えるのかもしれませんが、一般的に言われているカーシェアリングとは、レンタカーよりも手軽に利用ができ返却も簡単、イメージとしては1台の車がエリア内で循環して多くの人に利用されているというイメージです。
実はリトアニアはカーシェアリングがかなり盛んで、会員登録さえしてあれば、街中の至る所ですぐに利用できる車を見つけることができます。
カーシェアリング「City Bee」
リトアニアで最も有名なカーシェアリングは「City Bee(シティービー)」です。City Beeは2010年にリトアニアで設立された会社で、ビリニュス市内には約400台の車が多くの人でシェアして利用されています。ビリニュスの面積は40万平方メートルで、日本の市町村で言えば「京都府京都市の半分」、「沖縄県名護市の2倍」と同じくらいの広さです。
しかもビリニュスの中心エリアはそれほど広くないため、利用可能車が400台あるということが如何に多いかがイメージしやすいと思います。
City Beeの大きな特徴としては、「アプリで簡単に借りられる」「利用料金が安い」「利用可能エリアなら乗り捨て可能」「駐車場、ガソリン、保険もすべて無料」「キレイな車が多い」といった点が挙げられます。
実際、リトアニア内にもレンタカーの会社もいくつかありますが、おそらくそのどこよりも安く利用すること可能だと思います。
「City Bee」の利用方法
City Beeを利用するにはアプリのダウンロードをして会員情報の登録を済ませなければいけません。ここで注意しなければいけないのが、国際免許証が必要になるということです。リトアニア国内では日本の免許証があれば国際免許証は必要ないのですが、City Beeに会員登録をする際にはこちらが必要になってきます。
もしかすると、日本の免許証だけでも登録できることがあるかもしれませんが、会員登録の担当者が日本語を読むことができないので、最終的に登録ができたとしてもそれまでに色々と手間取ることが考えられます。
国際免許証の場合も、現地リトアニアの免許証と様式が異なるために拒否されることがありますが、その場合はCity Beeヘルプのメッセージから以下のような再登録お願いのメッセージを送ればすぐに許可されます。
「My international license has been rejected. Please register again.」
免許証の登録はアプリ内の「Driver’s license」から行い、国際免許証が拒否されてしまった場合のメッセージは以下の画面から行えます。
大体メッセージ送信後から、24時間くらいで担当者から連絡が来るので、リトアニア旅行でCity Beeを利用したい方は、必ずリトアニアに来る前に登録作業を済ませておきましょう。免許証の登録がスムーズであれば3分ほど、一番時間がかかると2〜3日くらいを見ておくと良いでしょう。
実際最初の登録作業は、時間がかかってしまう可能性もありますが、登録後は一切面倒な作業は必要ないので、事前に登録を終わらせておくことをお勧めします。
車を使う方法は?
使いたい車は、アプリ上でどこにあるかを確認できます。基本、アプリのトップには今自分のいる位置が表示されて、その近くにどんな車が貸し出し可能かを自動で表示してくれます。
ビリニュスの市内であれば、半径1㎞以内に利用可能な車が10台以上あると思います。車のマークをタッチすると詳細について表示されるのでその中から自分の使いたい車を選びます。
表示される内容は、その車まで歩いてどれくらいかかるかの概算時間、車種名、燃費、利用料金などです。
使う車を選んだらその車の予約を行います。といっても予約の方法は画面上の「Reserve」を押すだけです。そうすると約15分間はその車を他の人が予約することはできなくなります。
予約ができたらその車まで向かい、現地に到着したら画面上の「Unlock」を押すと、車の鍵が開きます。あとは車の中にある車のキーを差し込んで運転するだけです。
最初は車の鍵が自動で開くことに感動しましたが、受け渡しや面倒な書類等を書く必要がないので借りたいときにすぐ借りられて本当に便利だと思います。
利用料金について
City Beeの利用料金はとても簡単なシステムで低料金です。
まず利用する時間によって金額の計算方法が違います。ですがそれは、自動で最も適した金額になるため最初に選択する必要はありません。
金額の変更は「分」「時間」「日」「週」「月」の5タイプでそれぞれの料金が車を選択する画面に表示されています。
車のタイプによって料金は多少前後しますが、おおよその金額を以下にまとめておきます。
時間 | 料金 |
---|---|
1分 | 0.14€〜0.3€ (18円〜39円) |
1時間 | 4.9€〜10.9€ (1,127円〜2,507円) |
1日 | 22.9€〜54.9€ (5,267円〜7,137円) |
1週間 | 129€〜269€ (16,770円〜34,970円) |
1ヶ月 | 339€〜699€ (44,070円〜86,970円) |
1km | 0.13€〜0.19€ (利用時間プラス走行距離分) |
一番安い車がトヨタのプリウスやワーゲンポロなど、高いものはBMXのX1などの価格になっています。通常2人〜3人で利用する場合には一番安いものでも十分だと思います。
表を見てもらうと分かるように、1週間借りて17,000円未満で借りられます。走行距離によって加算料金は必要になりますが、ガソリンは車内のカードで入れることができ、保険も完全対応なので万が一の事故の際にも安心です。
レンタカーの場合、この保険料が高くてかけようか迷う方も多いと思いますが、慣れない海外での運転ということで結局保険をかけて合計金額がかなり高くなってしまうという話をよく聞きます。
さらにCity Beeであれば、駐車場利用料金もすべて無料なのも地味に大きいと思います。空港の駐車場だけは別途1€必要になりますが、それ以外はどこに停めても無料です。
City Beeの公式ページで借りる期間と走行予定距離を入力すると、料金がいくらになるか計算してくれるので、予定の決まっている方はこちらで一度確認してみると良いでしょう。
返却方法と支払い方法
返却方法も借りる時と同様で、返却可能エリアの中であればどこでも乗り捨てが可能です。ガソリンも満タンにする必要がなく鍵を車内に置いてエリア内に車を停めたらスマホから終了のボタンを押すだけです。
スマホでボタンをクリックすると、自動で車に鍵がかかって、その後中には入れなくなります。しばらくすると利用時間と走行距離を計算して支払い請求書が送られてきますが、事前にクレジットカードを登録しておけば確認だけして支払い作業は何も必要ありません。
リトアニア内でのCity Beeの「乗車可能エリア・乗り捨て可能エリア」は、ビリニュス、カウナス、クライペダ市内に限られていますが、市内であればかなりの広範囲をカバーしているので市内にさえ戻ってこればどこに乗り捨てしても良いイメージです。
まとめ
いかがでしたか?今回はリトアニアで設立されたカーシェアリングの「CityBee」についてご紹介しました。
海外旅行で車を利用したい場合、レンタカーを借りる方が多いと思いますがリトアニアに来た際にはぜひカーシェアリングのサービスを利用することも検討してみてください。
登録作業については書類の関係上少し手間取る可能性はありますが、登録さえうまくいけばその便利さと料金の安さにきっと感動することだと思います。