こんにちは。ヨウヘイ(プロフィール)です。
先日スタートした、リトアニアに在住している日本人を紹介する「リトアニアの輪」シリーズの第2弾です。
今回ご紹介するのは、ビリニュス在住の留学生サチコさんです。
目次
サチコさんってどんな人?
私は現在ビリニュスの大学でリトアニア語を学んでいます。こちらに留学するのは実は2度目で、最初は日本で在学3年生の前期終了後に、2度目は4年生の前期終了後でした。それぞれ約1年ずつ休学してリトアニアに滞在していて、間も無く日本へ戻る予定です。
というか、そんなことできるんですね!
なかなかこういう人って珍しいかもしれませんが、最初の留学では心のどこかに少しやり残したという気持ちがあって、結果的に再度留学することにしました。
これまで、留学期間が終了して再度同じ国に来るという方はあまり聞いたことがありませんでした。どうしてサチコさんは2度の休学してまでしてリトアニアへやって来たのか、順を追ってお話を伺うことにしました。
どうしてリトアニアへ?
ますますなぜリトアニアか分からなくなりましたが。
色々調べているうちに、バルト三国に興味が湧いてきたんです。
元々の知識としては高校の社会で習った程度しか知らなかったんですが、結局、1週間の滞在で3ヶ国(リトアニア→ラトビア→エストニア)を巡ることにしました。
実際に1週間旅してみてどんな感想を持ちましたか?
それにラトビアやエストニアは、リトアニアに比べて少し都市的な感じがしました。リトアニアは何となく落ち着いた雰囲気だな〜っていう印象です。
もしかしたら、最初に入ったのがリトアニアだったっていうのも影響してるかもしれませんがね。
そして大学3年生になった時に、リトアニア語の授業を教えてくれていた大学の先生が「政府奨学金」というリトアニア政府が行なっている制度の存在を教えてくれたのが留学するきっかけになりました。
リトアニア政府奨学金制度は、外国人大学生、大学院生に対してリトアニアの大学へ留学するための費用を補助する制度だそうです(その他の国でも同様の制度がある)。この制度を利用して、色んな国々からリトアニアに留学生が来ているようです。詳細については、リトアニア奨学金制度一覧の公式サイトをご確認ください。
なぜ2度もリトアニアへ留学した?
1度目の留学期間が終わって日本に戻った後は日本で在籍する大学に通ったんですが、約1年間後に結局2度目の留学を決意しました。その時は2度目ということもあり、以前ほど先生に丸投げすることもなく自身で書類等を準備し現地大学ともコンタクトを取り、念願のリトアニア語で授業が行われる大学へ留学することができました。
サチコさんはリトアニア語が話せるようになりたい、という気持ちよりも現地言語を話して現地の人とコンタクトを取るということに興味を持っていたようでした。
言葉の文化、成り立ちなどを専攻していた学生だったということもありますが、英語が話せればある程度生活できる中でこのような考え方はとても興味深い話に感じました。
リトアニアへ来てどんなことを感じましたか?
実は、住んでいた寮の環境に慣れるに苦労しました。それまで他の人と一緒に暮らした経験がなかったからかもしれませんが、なかなか落ち着く環境がなくて。
あとは、リトアニア人が特別にという意味ではありませんが日本人とヨーロッパ、海外の人という点では性格的に異なる部分はあると思います。スーパーの店員さんが椅子に座ってレジ打ちしているのも、店員さんがマイペースに仕事をしているのも、賃金以上のサービスを提供しようとする日本の風土とは違いがあるように感じました。
でも、それが日本の特徴でもあるし良いとか悪いかということではないと思います。色々な部分で問題はあるのかもしれませんが、日本社会はそういったものだと割り切って考えています。
今後の目標は?
日本に戻ったら大学4年生の後期から復学する予定です。帰国後はすぐに就職活動を行うつもりですが、自分の性格的には仕事と生活を割り切って考えられるタイプだと思っています。なので今の所は「こんな職に絶対就職したい!」という気持ちよりは「初めて仕事をする」ということ自体に楽しみを感じているというのが正直な気持ちです。
今後、リトアニアに来る方へのメッセージ
これからリトアニアで生活しようと考えている方に向けて何かメッセージはありますか?
あとは、リトアニアにいる日本人の数はそれほど多くないので、一人一人の行動に対する印象が、日本全体の印象になってしまう可能性があると思います。自分自身もそういった気持ちでリトアニア生活を送っていたので、今後来る人にもそういった気持ちを持ってもらえたらなっと思います。
本日は貴重なお時間いただき、本当にありがとうございました。
日本に戻ってからもサチコさんのご活躍を期待しています!
まとめ
今回、サチコさんのお話を聞かせていただくうちに単に留学するだけではなくて、現地言語を使用するという点についての強い気持ちが伝わってきました。コミュニケーションツールとしての言語とは別に、その国の言語を使用することでまた新たに見えてくる部分もあるのかなと勉強になりました。
日本でも海外の人が日本語を使っていると、それだけでなぜか微笑ましく感じることがありましたが、その国の時代や歴史背景を持った現地の言葉で自分の感情を伝えるということは、単純な言葉の意味以上に伝わる部分があるのかもしれませんね。