伝統・文化

リトアニア観光情報 – 600年以上前に防御塔として建てられたビリニュス大聖堂のベルタワー

こんにちは。ヨウヘイ(プロフィール)です。

今回はビリニュス大聖堂の前にある大きな時計台「ビリニュス大聖堂のベルタワー」についてご紹介したいと思います。

ベルタワーといえば、以前もビリニュス大学にあるものをご紹介しましたが、こちらのベルタワーも実際に上まで上がることができ、ビリニュスの旧市街地を見渡すことができる絶景スポットとなっています。

観光でリトアニアへ訪れる方は、そのほとんどが大聖堂を訪問すると思うので、ぜひこちらのベルタワーにも立ち寄ってみてください。

目次

ビリニュス大聖堂のベルタワー

ビリニュス大聖堂といえば、リトアニアのカテドラルでカトリック教会の中心地にあたる場所です。そのため、リトアニア人にとってはとても大切な場所であり、かつて独立運動の際にもリトアニア人の心の支えになってきた場所です。

そんなカテドラルと併設されるように建てられているのが大聖堂のベルタワーです。

元々は13世紀にビリニュスの街の防御タワーとして建てられ、街を一望できるよう高く造られたと言われています。その後火災などの歴史的な災害に合い何度か被害を受けていますが、塔の基礎部分はそのまま無事残ってきたと言われています。

1610年、ビリニュスの街が大きな火災にあった際にもベルタワーも損傷を受け、その当時の破損したレンガや黒く焼けた石は現在のベルタワーにも残っています。

その後17世紀後半には、ようやく等に時計台が取り付けられ、18世紀中頃には建築家ヨハン・クリストフによりバロック様式のデザインに再構築されました。現在のベルタワーの形になったのは19世紀初頭頃と言われています。

ビリニュスの街を守る防御タワーだった

ベルタワーの内部は?

こちらのベルタワーは入り口で4.5€(約500円)払えば塔を登ったり見学することができます。今回は実際に登った際の中の様子をお伝えします。

まず一回の受付で見学料金の4.5ユーロを払ってチケットを購入。

2階に上る階段は石畳で結構急な段差になっている。段差はそれほど多くないがいかにも昔に造られたタワーという雰囲気がする。

2階にはこのベルタワーの頂上にある鐘のミニチュアが置いてあり、実際に鐘の音を鳴らすことができます。サイズがそれぞれ異なり、ベルにも聖人たちの名前がつけられています。

さらに上の階に進むと昔ながらの木製の骨組みが見えてきます。地震のない国とはいえ木を組み合わせて建て上げる技術に感心させられます。

さらに上に進むと、ついに鐘楼の鐘を見ることができます。このベルタワーには大きい鐘が2個と小さめの鐘が4個あり、時刻によって鳴る鐘が分かれています。

それぞれの鐘について説明が書かれています。こちらの鐘には聖スタニスラウスの名前が付けられたもの。

かつての時計台の盤も頂上階に飾られています。錆びついてかなり古くなっていますが、塔自体の歴史を感じることができます。

時計台のからくり仕掛けがガラス張りになっていてその動きを見ることができます。15分刻みに鐘がなるので、少し待っていれば動き出すのを見ることができます。ガラス面には、この時計台の歴史についても書かれています。

ヨウヘイ
ヨウヘイ
頂上までは全て階段で登るけど段数はそれほど多くないよ。でも服装や靴は動きやすい方がオススメです!

頂上からの景色

こちらのベルタワーはビリニュス大学内のベルタワーと異なり、外周に出ることはできず、中から下を見下ろす必要があります。

そのため、安全用の金網越しに景色を見ることになりますがそれほど気になるほどではありません。

ベルタワーから4方向のビリニュス市街が見渡せる

ビリニュス市内には高い建物がほとんどないために、かなり遠くまで見渡せる上、真っ直ぐ続く道路も多いため、とても綺麗に見渡すことができます。

ベルタワーの目の前にある大聖堂よりも高い位置にあるため、とても貴重なアングルを見ることができると思います。

三聖人の像もここからならしっかりと見ることができます

まとめ

大聖堂の前に堂々とそびえるベルタワー

ビリニュス大聖堂を見にいくと、必ず耳にするこのベルタワーの鐘楼ですが、せっかくならぜひその鐘楼がなる瞬間を目の前で見ることをオススメします。

実際最初に目の前で聞くと、かなり音が大きくてびっくりすると思いますが、昔からビリニュスの人にとっては生活の中でこの鐘の音とともに生活してきたという歴史があります。

音の音色も時間によって異なるため、しばらくの時間ここで過ごしどんな音色なのか確認して見るのも楽しみ方の一つだと思います。

また、ベルタワーの地下にはトイレと荷物預け入れロッカーがありますが、そこにはアニメでベルタワーについて説明するビデオが常時流れています。タワーを登る前にトイレに行って、そこでなんとなくタワーの歴史を知ってから見学するもの良いと思います。

地下で流れているベルタワーの歴史についてのビデオ

さらに、このベルタワー受付にはポストカードなどのお土産も売っているので、大聖堂のグッズをお土産に買いたい人はこちらで購入すると良いでしょう。お土産はタワーを登らない人でも購入することができるので見学するだけでも良いと思います。

大聖堂ベルタワー
  • 場所 Katedros varpinė, a. 2, Vilnius 01143
  • 連絡先 (8-600) 12080
  • 営業時間 月〜土 10時〜19時(日曜定休日)

公式HP