リトアニア生活

湖に浮かぶお城「トラカイ城」が美しい!リトアニア王国時代に首都だったトラカイの歴史

こんにちは。ヨウヘイ(プロフィール)です。

今回はリトアニアを観光する方に大人気の観光スポット「トラカイ」をご紹介します。おそらく、どんな観光本を買っても載っている有名な場所だと思います。ここでは、トラカイへの行き方や見所などの基本的なことからリトアニアの中でトラカイがどんな街として歴史を歩んできたかについても一緒にお伝えできたらと思います。

目次

トラカイってどんな場所?

トラカイはリトアニア首都ビリニュスから西に約30kの場所にあります。

首都のビリニュスからトラカイへ行く場合、バスと電車を選択することが可能です。そしてトラカイで最も有名なトラカイ城を見に行く方はバスの利用がオススメです。

理由は、トラカイ城まで行くには電車の駅よりもバス乗車場所の方が近いからです。電車の駅からでも歩いて行くことは可能ですが、徒歩で向かえば約30分くらいかかると思います。バス停からトラカイ城は徒歩20分程度なので、どちらも降りてすぐという訳ではないですが湖沿いを歩いて向かうのでのどかな湖沿いの道路を散歩しているような気分でそれほど苦には感じないと思います。

ただし、どうしても徒歩でトラカイ城まで向かことが難しい場合は、タクシー配車アプリ「Bolt」を利用することをオススメします。現地でタクシーを拾うことはかなり難しいですが、こちらのアプリを利用すればほとんどの時間帯で配車してもらえます。アプリの使用方法については、別記事にて紹介しているのでそちらをご参照ください。

トラカイ城は入場料を払うと城の中まで見学することができます

トラカイの歴史

トラカイが最も栄えた時期は、中世リトアニア王国の時代と言われています。13世紀頃のリトアニア大公ゲディミナスが大きな湖と豊かな自然に恵まれたこの地を見付け、その後トラカイ城を建設したのが始まりだったとされています。

さらにトラカイ城にはゲディミナスの息子が住んでいたこともあり、リトアニア王国時代には約10年ほど首都だった時期もありました

その後リトアニアがポーランドと合併するまでの間、リトアニア内で政治や行政上の中心地として盛え市民権を一番最初に得た街としても知られています。またトラカイで生活していた人の多くは、14世紀にクリミア半島からやってきたカライム語を話すユダヤ系の少数民族「カライム人」が大半を占めていました。カライム人はポーランド化の進むリトアニアの中でも独自の文化と信仰を続け、現代のリトアニアの中でもその他のエリアとはまた少し違った雰囲気の感じられる街です。

しかし、そんなトラカイも首都がビリニュスに移ってからは政治犯の収監場所として使われるようになり、ポーランド、ドイツ、ソ連などの侵略時代には現地に住んでいたユダヤ人500人以上が虐殺されたと記録されています。

現在では観光名所として有名なトラカイですが、その理由としては同じリトアニア内にありながらもビリニュスとの歴史背景が大きく異なり、現地に住んできた人のルーツも異なる点から街の雰囲気が特徴的なことが影響していると思います。

ビリニュス市内ではあまり見られないカライム人特有の家も並ぶ

トラカイへの行き方

最初にお伝えした通り、トラカイへはビリニュスからのバスがオススメです。ビリニュスのバスセンターは電車のビリニュス駅の向かいにあります。そこからトラカイ行きのバスが1時間に数本出ています。チケットは窓口で購入することもできますが、バスの運転手から直接買うこともできます。人数がいっぱいになると次のバスに回されるので、少し早めにバス停に並んでおくことをオススメします。

こちらについては以前紹介した、トラカイの「天使の丘」への行き方をご参照ください。

またバスの時刻表はこちらのサイトを使うと便利です。出発時刻と到着予定が分かり、サイト上でチケットを購入することもできます。曜日や時間帯によって料金は変動しますが、大体片道2〜5€(250円〜600円)です。

バス検索(autobusubilietai)

トップページから出発地に「vilnius」、到着地に「trakai」と入力します
乗車するバスを選択してチケットを購入することができます

トラカイ城付近の様子

トラカイ城付近では地名が入ったお土産が買えたり、湖を周遊する船に乗船できたりと、お城見学以外にも色々と楽しむことができます。さらに、天気の良い休日にはレンタサイクルで湖周りをサイクリングすることもできます。

木工品や琥珀、ポストカードなどが人気のお土産です
朝10時から自転車を借りることができます。

バス停付近には飲食店や売店もありませんが、トラカイ城付近にはレストランもあって昼食もここで食べることができます。トラカイ城を見ながら食べるリトアニア料理は、いかにも海外という雰囲気を感じられ素敵な時間を過ごせることだと思います。

暖かい季節にはテラス席で賑わっています

まとめ

今回は、かつてリトアニア王国時代に首都だったこともあり、ビリニュスとはまた一味違った雰囲気の町並みを持つトラカイのご紹介でした。

観光本などでは綺麗なトラカイ城についてだけ取り上げられることが多いのですが、トラカイの街の歴史なども一緒に覚えておくとより旅が楽しめるのではないのでしょうか。

ヨウヘイ
ヨウヘイ
ビリニュスからそんなに離れてないのに町の雰囲気が全然違うんだね。