こんにちは。ヨウヘイ(プロフィール)です。
今回は、リトアニアで自宅にいながら食べたいものを配達してくれる便利な出前サービスのご紹介です。
日本だと自宅に友人が集まった時などに、近所の中華屋やピザ屋、寿司屋などから出前を取る方も多いと思います。しかし、リトアニアでは日本のような出前文化は無く、飲食店も出前をしてくれるようなお店はほとんどありません。
そのため飲食店で食べたいものがある場合は、直接そのお店に行って店内で食べるか、テイクアウトをして家で食べるかという2択になります。しかし、最近ではテイクアウトが可能な飲食店の料理を自宅へ配送してくれるサービスが流行っていて、リトアニア内でも利用者の数が増えてきています。
そこで今回は、北欧を中心に新しいデリバリースタイルをサポートしている「Wolt」のご紹介をしたいと思います。
「Wolt」ってどんなサービス?
「Wolt(ウォルト)」とは、一言でいえば、代理でテイクアウトする食べ物を自宅まで運んでくれるサービスです。
日本で最もメジャーな同業種としては「Uber Eats」が知られていますが、サービス対象地区は都市部が中心となっているため、体験したことがない方や、対象地区ではあるもののまだ実際に利用したことがない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
Woltの現在のサービスエリアは、フィンランドやバルト三国などのエリアを中心に世界20カ国にも及びます。(日本では、2020年2月より広島県でもサービスを開始)
Uber Eatsを利用したことがある方であれば、利用料金など細かい部分は異なりますが、基本的にはサービス内容は同様です。
リトアニアへ旅行で訪問する方は、現地で色んなレストランに行ってみたい気持ちもあると思いますが、全てのお店を回るのは決まった日程の中では時間が足りないと思います。
そんな時には、Woltと使って複数店舗からお気に入りの料理だけを宿泊先などへデリバリーしてもらい、みんなで食事を楽しむこともできるでしょう。

Woltの使い方
Woltを利用するには、まず会員登録を済ませておく必要があります。会員登録はアプリから行うことができるので、利用する前に完了させておきましょう。
なお、実際に配達してもらう時には現住所とは違う場所に配達してもらうことも可能なので、登録住所は特にどこでも問題ありません。登録が完了したらあとは希望するお店を検索し、その中から注文したいメニューを選んでいきます。
なおWoltはUber Eatsとは料金設定が多少違っていて、Uber Eatsでは店頭価格よりもだいぶ高い金額が設定されているようですが、Woltでは基本的に店頭価格と同額で購入することができます。さらに、複数店舗から好きなものだけを選んで配達してもらうことが可能ですが、Woltに支払う料金としては、「注文をした店舗数」に「距離に応じた料金」を掛けた手数料が必要になります。

例えば、3km以内の店舗からの注文であれば1店舗につき200円ほどの配達料が追加されるといった感じで、配達希望の場所から注文するお店の距離が遠くなればなるほど配達料が高くなるといった感じです。
1回の注文で複数店舗からのデリバリーを依頼すると、配達料金が高くなってくるので、1回に注文する店舗は1〜2店舗くらいが良いかもしれません。
リトアニアのWolt事情
リトアニア内でのWoltサービスは、2017年の10月からスタートしました。そして開始から1年間でリトアニア内で配達した食べ物についてのランキングがWoltにより発表されているので、以下にそのランキングをまとめてみました。


年間配達総数 160,500個

年間配達総数 149,000個



ランキングからも分かるように、初年度は1回の注文で複数個を頼むファストフード関連の出前が最も多く、日本でも出前でお馴染みの「寿司」も第5位にランクインしていました。もちろん日本で食べる寿司とは少し異なる部分も多くありますが、箱数で第5位のランクインはかなり検討している方ではないかと思えます。
サービス開始1年間の最高記録
1回の最大注文品数
1年の間で、1回の注文で最も品数が多かったのは「ピザ72枚」だったそうです。Woltの配達員が背中に背負っているバックはピザが最大9枚入るそうです。そしてこの配達には4人の人が担当になったということなので、バッグを二つ持って運んだか往復した計算になります。こちらの注文をした人は、パーティに使用する用のピザを頼んだそうです。
年間最高利用回数
リトアニア内でサービスが始まって1年間で最もWoltを利用した回数が多い人は、351回だそうです。こちらの利用者は、自分の仕事場へ毎日昼食を運んでもらっていたようです。1日1回計算だと、ほとんど毎日ということになるので休みなく働いていたか、1日で複数回利用、もしくは休日にも利用していた可能性があります。実際はそのどれかは分かりませんが、毎日定期的に注文をする人がいるということも多いのではないでしょうか。
ちょっと変わった場所への配達
1年間の間に様々な場所へ配達を行なったWoltですが、その場所は注文者の自宅のみならず出産直前の妊婦さんから注文があり産婦人科の病院へ配達したり、クライペダでは出港直前の船に配達といったことがあったそうです。

Woltアプリの利用者
現在、Woltのサービスはリトアニア内では、ビリニュス、カウナス、クライペダの3都市でのみ利用することができます。サービス開始から約1年で利用者は13万人、配達員は900人の登録となっています。
またリトアニア国内の飲食店は225箇所が登録されていて、現在も新規加入店舗が増えているとのことです。配達の場所は、自宅に限らず住所を伝えれば基本配達が可能なのでキャンプや野外イベントの時利用する客層も増えてきているようです。

まとめ
いかがでしたか?
今回は世界中で注目を集めている、フードデリバリーのリトアニア版サービスのご紹介でした。
Uber Eatsに比べて利用料金もかなり安く使えて、加入店舗数もかなり多いWoltはリトアニア内ではとても人気で、現地で生活する方はもちろん、観光で訪れる方にとっても便利なサービスとなっています。今後日本でも、各地への進出が期待されます。
観光でリトアニアを訪れた方で、異なるレストランへ行くことが時間的に厳しい方や、自炊をするのは大変だけど外食するのもちょっと、という方にとってはかなり便利でオススメできるサービスとなっています。
リトアニアに来た際にはぜひ一度体験してみてください。