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カジューカス祭とは
今回はリトアニアの春の祭典とも言える「カジューカス祭」についてお話ししようと思います。
ガイドブックなどでもあまり目にすることがないと思いますが、ビリニュスに住んでいる方はほとんどの人が知っているほど大きなお祭りです。
今回は実際に自分がカジューカス祭で感じたことなど実体験を踏まえて書いていきます。
どんなお祭り?
カジューカス祭はリトアニアのビリニュスで毎年3月の最初の週末に3日間開催されているお祭りです。
3月の初旬というと気候的にはまだ肌寒い日が続いていますが、長かった薄暗い冬がそろそろ終わり、日中に陽が差す日が出てくるような時です。
日本でいうと春分の日のようなイメージかと思います。
実際にはリトアニア16世紀前半のカシミール大公(君主)の命日に因んだお祭りです。
カシミール大公とはリトアニアの守護者とも言われている方で、元々は大聖堂に聖人として祀られていたのですが、1618年にはカシミール大公のために聖カジミエル教会が作られそこの聖人として礼拝されています。
それ以降、聖カジミエル教会で行われていたカシミール大公命日の式典後に、現在のカジューカス祭の前身とも言えるフェアが行われるようになりました。
どんなお店が出ている?
カジューカス祭では主に手作りされた品物が販売されています。元々はドイツのものなどが売っていたそうですが、様々な歴史の中でその販売がされなくなり地元ビリニュスの方達が見本市的な感じで自作商品を販売するようになったそうです。
具体的には、パン、ハム、蜂蜜、ビールなどの食品や、帽子、麻製品の服、食器などの日用品、アート作品などが置かれています。
お祭りの雰囲気は?
リトアニアの守護者カシミールの命日に因んで始まったカジューカス祭ですが、当日の雰囲気は普通にお祭りを楽しんでいる感じでした。
リトアニアでは冬が長くて厳しいため、外でイベントができるようになるとみんな喜んで参加します。娯楽施設もあまり多くないためこういったイベントはみんな本当に大好きなんだなーと感じます。
また冬の間は全てのお店のテラス席が撤去されていますが、この日辺りから外でお茶を飲んだりホットワインを飲んだりする人が出てきます。
食べ物や日用品以外にもライブや出し物などのイベントも行われているので、お昼にぶらっと散歩するだけでもかなり楽しいお祭りだと思います。
まとめ
いかがでしたか?
1年で3日間しかやっていないのでタイミングを合わせるのはなかなか難しいかもしれませんが、この時期は航空券もまだ安い時期で、学生さんであれば春休みにかぶっている方もいると思うので卒業旅行にも最適だと思います。
販売している方はほとんどがリトアニア人なので、値段交渉したりして現地の方と触れ合ったりするとなお一層楽しいと思います。
なお、お祭りは3日間あるため、後半に近づくにつれて値段が安くなりやすいという傾向もあるので、よければご参考までに^ ^