こんにちは。ヨウヘイ(プロフィール)です。
今回はリトアニアで生活するなら絶対に知っておきたい情報です。日本でも空き缶を売ってお金にできることはよく知られていると思うけど、実はリトアニアではこれを使ってゴミの回収に活かしています。
目次
リトアニアのゴミの捨て方について
まず最初に、リトアニアのゴミの出し方については日本ほど厳しくありません。出し方については大きく分類はされていますが、何曜日に出せとかそういった決まりは聞いたことがありません。
マンションであれば、下に大きなゴミ箱が置いてあってそこに好きな時間に捨てるという形です。街の中にも一定のエリアにゴミ箱が置いてあってそこに持っていけばいつでも捨てられるという感じです。ただし中には、住民で管理しているゴミ箱もあってそういったものには鍵がついていることもありますが。
そしてその分別方法はプラスチックや生ゴミと分かれているものもありますが、正直あまり分別されていないような印象を受けます。通常ゴミの中にビンや缶なども一緒に入っていることもよく見かけますが数日経つと、ゴミ箱の中身は綺麗サッパリ空になっています。
実際にどのように処理されているかは知りませんが、週に何度かゴミ収集車が来てそのゴミ箱に入っているものを豪快に持っていってくれます。
と、僕も思っていたのですが、実際には「ある理由」によって通常の燃えるゴミの中に缶やビンが大量に残っていることはほぼありません。
缶・ペットボトルの処理方法について
実はリトアニアでは缶・ペットボトルをお店で購入する際に、入れ物代を先に支払っていて、飲み終わってから容器を持っていくと後でその分を返金してくれるというシステムがあります。
日本でも昔、コーラや牛乳のビンを10円で買い取ってくれるお店がありましたが、それに似たようなことが国全体で制度として浸透している感じです。
そして買取方法は簡単で、スーパーなどの敷地内に自動で計算してくれる機械が設置してあります。飲んだその場ではなく、ある程度資源ゴミが溜まったらそれを持って行き、現金に換金してくれるという感じです。
買取の方法と買取価格
買取は完全自動で、誰でも簡単にできます。上記のような施設の中には買取マシンが設置してあります。そのマシンに持ち込んだ缶やペットボトルを挿入すれば自動で読み取ってくれて、買取金額も計算してくれます。
注意点としては、缶などを潰してしまうとバーコードの読み取りができなくなってしまいます。日本だと飲み終わった缶などは潰してしまうことが多いと思いますが、買取をしてもらうためにはそのままの形で持ち込むようにしましょう。
買取の金額は、1個0.1ユーロです。スーパーで買う時に値札ラベルのところに事前に買取価格が小さく書かれているのでそちらを確認すると後でいくら返ってくるかが計算できます。
ビール一本が1€位なので、約10%が返ってくると考えれば相当高い換金率ですよね。
全ての計算が終わるとレシートが出てくるので、それをそのスーパーのサービスカウンターに持っていけば現金で返金してくれます。
街のゴミ箱に缶やペットボトルが少ない理由
最初に書いた通り、リトアニアの分別は日本ほど厳しくはありません。しかし、それほどそのゴミの中に資源ごみが混ざっていない理由はこの買取システムのおかげだと思います。
そうです。リトアニアにも自立して生活することが厳しい方もいるんですが、そういった方がゴミ箱の中から買取してもらえそうな缶やペットボトルを回収してこういった回収場所まで持っていくんですね。
日本のホームレスの方が自転車にいっぱいの空き缶を載せているのを見たことがあると思いますが、噂では袋いっぱいに詰め込んで数百円と聞いたことがあります。
リトアニアなら、10個集めれば1€になることを考えればかなり良い仕事だと思います。なぜお金になるのにわざわざ捨てる人がいるんだと思うかもしれませんが、実際には1つや2つだと持ち込むのが面倒でそのまま捨ててしまう人もいるんですよね。
まとめ
いかがでしたか?
日本ではなかなか資源ごみを現金に換金する文化はありませんが、こういった個人個人で換金所へ持ち込む文化があれば、回収業者の手間も減るしゴミを分別する作業も楽しくなるかもしれませんよね。
実際は潰してない缶などがあまりにも溜まり過ぎると、場所をとって邪魔になってしまうのである程度溜まったら持ち込むということを習慣化する必要がありますが、返してもらったお金でまた買い物するとなんとなく得した気分になって嬉しくなります。
リトアニア観光に来る方は、大量の缶などを出す機会はないかもしれませんが、コンビニで買って飲んだジュースの缶を持ち込んで返金してもらう作業を体験してみるのも貴重な体験になると思います。