こんにちは。ヨウヘイ(プロフィール)です。
2019年10月22日、同年5月の皇位継承に伴い即位された天皇陛下(59)を国内外に宣言する、「即位礼正殿の儀」が皇居で行われました。
そして今回は、式典出席のためにリトアニア現職大統領であるナウセダ氏が初来日されたので、来日中の活動内容等についてまとめてみました。
ナウセダ大統領は、式典以外に国内の各所関係者と会談を行ったり、リトアニアとも関わりの深い「杉原千畝」の出生地でもある岐阜県を訪問したり、日本人学生に向けての講演などを行われました。
目次
「即位礼正殿の儀」に出席
「即位礼正殿の儀」は世界180カ国以上の代表者や国会議員などが出席されました。そしてリトアニアからは現職大統領であるナウセダ氏をはじめ、大統領首席補佐官やエネルギー大臣のバイチュウナス氏など複数名が出席されたと報道されています。
式典以外のリトアニア大統領の活動は?
今回、ナウセダ大統領が来日した最大の目的は「即位礼正殿の儀」の出席であったことは当然ですが、世界中の主要人物が一同に集まるこの機会を活かすために、各国ともに日本で様々な行事を予定に組み込んでいたようです。
そしてリトアニアも同様に、自国の問題等について日本の関係者と対談を行ったり、各地の表敬訪問などを予定しての来日となっていて「即位礼正殿の儀」の行われる前日には、安倍内閣総理大臣との会談を行いました。
10月21日「安倍首相との会談」
安倍首相発言要旨
- 来年は,杉原千畝氏がユダヤ人に対して『命のビザ』を発給してから80周年の節目の年であり、共通の価値観や絆を両国の国民の間で確かめ合い、発信する機会としたい
- 昨年1月のバルト三国訪問時に立ち上げた『日バルト協力対話』も活用しつつ、日・バルト間の経済関係や、国際社会共通の課題における協力を引き続き発展させていきたい
ナウセダ大統領発言要旨
- 日本とリトアニアの間では経済関係が様々な分野で深まっており,日本はリトアニアにとってアジアにおける最も重要なパートナーであり,両国間の貿易・投資関係を維持・強化したい
- 日EU・EPAがさらなる協力の可能性をもたらしている
- 杉原千畝氏については,日本のみならずリトアニアでも有名であり,イスラエルや欧州にとって『命のビザ』はとても重要
- 自分も今回杉原千畝氏の出生地である岐阜県を訪問することで,リトアニアとしての杉原氏への深い感謝の意を表す
10月23日「日リトアニア・ビジネスフォーラム」出席
エネルギーに係る課題を共有している日本・リトアニアの両国は、電力系統やLNG、再生可能エネルギー、省エネルギー等の分野において協力を強化することとし、協力覚書に署名をしました。
10月24日 岐阜県八百津町と岐阜大学を訪問
リトアニアは第2次世界大戦中にナチス・ドイツからユダヤ人を救った杉原千畝の地元である岐阜県とも交流を深めていて、ナウセダ大統領は24日、杉原千畝の出生地でもある岐阜県八百津市「人道の丘公園」で記念プレートの除幕式に参加されました。除幕式終了後は、同町にある「杉原千畝記念館」を訪れ、今後もリトアニア内で杉原千畝の功績を広めていきたいと述べられました。
八百津町でのイベントに出席後は、岐阜大学にて学生と教職員を対象にした講演会を行い、リトアニアと日本、そして岐阜との関係性について話をされました。
なお、2020年は杉原千畝の生誕120周年、「命のビザ」発給から80年を迎えるということで岐阜県とリトアニアは今後も交流を深めていくこととしています。
その他の活動まとめ
10月22日 日経新聞取材
- ウクライナの紛争解決を待たずにフランスのマクロン大統領がロシアに接近している状況について「理解できない」と批判
- ジョンソン英首相が目指す10月末のEU離脱については「英国のEU離脱を支持するわれわれの意向は変わっていない」と表明
- 米中貿易戦争が激化するなか「EU各国にも影響が広がっている」として「われわれは製造業の産業を多く持つため、影響を不安視している」と話した
10月23日 衆議院議長 大島 理森氏との対談
- リトアニアに入学する日本人学生の数が絶えず増え続けており、現在では過去最大の人数となっている
- リトアニアでは2020年は「杉原千畝の年」とすることに決定した
まとめ
いかがでしたか?
今回は皇位継承式典に伴い、現職のリトアニア大統領が来日することになりましたが今後の両国関係にとって有効な機会となったのではないでしょうか。また関係者以外の一般人にとっても、普段ほとんど関わる機会のないリトアニアという国について身近に考えるきっかけになった方も多くいらっしゃると思います。
日本からの旅行者や留学生が毎年増えているリトアニアですが、今回のことをきっかけに更に興味を持つ方が増えていくかもしれませんね。