こんにちは。ヨウヘイ(プロフィール)です。
よくリトアニアに住んでいると言うと、「リトアニアって治安どうなの?」と聞かれることが多くあります。当然日本の方はリトアニアに馴染みもなく、メディアなどでもあまり耳にすることがない国なのでその辺は気になるところだと思います。
そこで今回は、海外旅行に人気の国や学生の留学先として人気の国とリトアニアの治安について比較してみたいと思います。
目次
世界に比べた日本の治安
日本に住んでいる方なら、日本の安全性を肌で感じている方も多くいると思います。逆に安全過ぎて海外に行く際にはそのどの国もが危険に感じてしまう人もいるくらいだと思います。
実際日本は、世界118カ国の安全ランキングでも第2位(1位はカタール)となっていて、夜間に女性が一人で歩いていてもかなり安全な国として知られています。
ただし近年の日本では、人口減少に伴ってか犯罪件数は減少傾向にあるようですが、全人口に対する犯罪増加率は微増しているとの統計も出ています。
リトアニアと海外諸国の治安・危険度比較
今回、この記事で参考にさせていただいたのは「NUMBEO」という海外の統計サイトです。詳細等については以下のページから確認できます。
すべての国を比較すると分かりにくくなってしまうので、今回は海外旅行で人気の国、留学先として人気の国の「アメリカ(サンフランシスコ)、イギリス(ロンドン)、オーストラリア、カナダ(トロント)」の4カ国に日本、リトアニア(ビリニュス)を加えた6カ国でそれぞれの危険度数についてピックアップしてみました。
各項目の数値については大きい方が危険という意味で、小さければ小さいほど治安が良いということになります。
国別 治安指数の一覧表
日本 | リトアニア | アメリカ | イギリス | オーストラリア | カナダ | |
危険ランキング (118ヶ国) | 117位 | 80位 | 45位 | 62位 | 61位 | 74位 |
総合指数 | 11.27 | 26.68 | 55.74 | 61.59 | 45.18 | 38.47 |
過去3年の犯罪増加率 | 29.11 | 29.78 | 61.82 | 67.09 | 63.61 | 58.59 |
空き巣 | 12.48 | 23.19 | 42.18 | 48.34 | 42.67 | 32.63 |
強盗 | 11.12 | 26.99 | 44.33 | 54.13 | 36.16 | 32.54 |
車の盗難 | 10.11 | 21.48 | 42.35 | 42.73 | 34.59 | 26.91 |
車上荒らし | 11.58 | 34.89 | 66.61 | 50.28 | 41.74 | 37.24 |
強姦 | 12.92 | 29.04 | 41.83 | 51.89 | 40.39 | 32.72 |
侮辱 | 15.07 | 22.10 | 57.50 | 51.87 | 43.83 | 35.90 |
差別 | 14.08 | 21.20 | 21.50 | 39.97 | 30.07 | 21.52 |
薬物 | 13.00 | 31.80 | 67.50 | 59.86 | 54.08 | 48.68 |
詐欺 | 13.54 | 40.51 | 65.67 | 58.14 | 52.56 | 42.75 |
暴行 | 11.76 | 22.63 | 45.17 | 53.97 | 42.25 | 38.65 |
贈収賄 | 16.55 | 55.93 | 31.51 | 36.96 | 33.78 | 32.39 |
実際にリトアニア住んでいる感想
上記の表を見ていただくと分かるように、他の外国と比較してもリトアニアはかなり安全な部類に入っています。もちろん日本と比べると犯罪数は多いのですが、実際には夜間に人通りの少ない場所や駅裏などの若者が集まるような場所以外では基本的にはかなり安全な街です。実際に落し物をしても、返ってくることがあると聞くこともあります。
僕自身はリトアニアのビリニュスに住んでいますが、事件らしいものに遭遇したことはまだありません。もちろん事故のようなものは日常的に起こっていますが、普通に暮らしていて怖い人に絡まれたりするような場面はほぼ皆無です。
リトアニアの国民性にもよるかもしれませんが、こちらの人はそれほど知らない人に対して開放的な性格でないこともあり、街で声をかけてくるような人もあまり多くありません。そういった国民性も犯罪に巻き込まれる可能性が低い要因かもしれません。
ただし今回比較した国と比べて、リトアニアという国はそれほど経済的に豊かな国ではありません。物乞いをするような人は他国と比べて目にする機会は少ないですが、金銭的に苦しむ人が犯罪に手を染める人も可能性もあるため盗難や詐欺などの金銭的事件には注意が必要です。
とはいえ、実際にカフェなどで荷物を置いたまま席を立っている現地人も多くよく見かけられます。海外の実情について詳しい方であれば、そんな場面に遭遇すればリトアニアの治安についてもある程度想像がつくのではないでしょうか。
最低限の注意は必要ですが、過度な心配は不必要な治安の良い国と思っても大丈夫だと思います。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、旅行や留学をする際に気になる治安についてのお話でしたが、実際旅行などでリトアニアに来る際には首都ビリニュスだけではなく各地方を回る方も多くいると思います。ビリニュスから離れた地方によっては多少環境が異なる場合もあるので、そういった場所に行く方は多少注意深くなる必要がありますが、田舎の方も日本と同じで優しい方も多いので過度な心配は必要ありません。
ただし、観光で訪れる方の場合は荷物や格好などその見た目から、一部の人に狙われている可能性があるので安全な国とはいえ最低限の注意を心がけましょう。
「北欧、東欧へ旅行してみたいけど治安がわからないからちょっと、、」と考えていた方は、ぜひリトアニアも候補地の一つに挙げてみてはいかがでしょうか?
きっと安全で楽しい時間が過ごせることだと思います!